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2021.09.24

適切な色の割合とは? ~色の組み合わせ比率~

適切な色の割合とは? ~色の組み合わせ比率~

はじめに

お家づくりに関わる色彩知識として、

色彩配色の基本の考え方を押さえておくと、

色選びによる失敗を軽減することができます。

 

※お部屋の種類、居住空間ごとの配色のコツについては以前の記事で

ご説明しましたので、最下部リンクより併せてご参照くださいませ_(. ._ )

配色構成の基本

基調色:ベースカラー

背景や地となる色で、壁・床・天井など大部分を占める色。

色の面積効果により、実際はより明るく鮮やかに見える傾向があります。

落ち着いた暖色系の低彩度色やオフホワイトなどが好まれます。

※面積効果については最下部リンクより過去記事をご参照ください。

 

配合色:アソートカラー

次に大きな面積を占める色で、ドアなどの建具・ソファなどの大型家具の他、

カーテンやラグなどのインテリアエレメントも該当します。

基本的にはベースカラーと色みの共通性を持たせることで調和させますが、

布地だけ対照性を持たせるなど、イメージに合わせて広く調整できます。

 

強調色:アクセントカラー

空間に変化を与えたり個性を演出する色となる為、

高彩度色を小さな面積にあてがうのが一般的です。

効果的に使えば配色イメージを膨らませることができますが、

色数や配置箇所を増やすとかえって散らかった印象になる為注意が必要です。

これらの配色構成は国や地域によって確立された

カジュアル、クラシック、エレガント、モダンのような

各々のインテリアスタイルによってある程度の色彩傾向が決まっています。

“北欧風”などと聞いた時に、なんとなく外観や内装のイメージが浮かぶのはそのためです。

色の割合について

ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの割合については、

ベース:70%、アソート:25%、アクセント:5%で示されます。

(ベース:60%、アソート:30%、アクセント:10%でも可)

ただし、目指すべき方向性、すなわち部屋や建物の配色イメージによっては

アクセントカラーが存在しなかったりもするので絶対ではありません。

 

また、配色イメージは次のように正方形9パレットに簡易的に配置すると

視覚的に分かりやすくなると思います。 四角だけに。(´・ω・)ん?

配色イメージ

配色の実例~富士宮市S様邸 外観

富士宮市S様邸
富士宮市S様邸

富士宮市S様邸を例にご紹介します。

こちらは建物外観となりますが、基本的な考え方は一緒です。

ベース:外壁、アソート:屋根・建具・(一部外壁)、アクセント:ごく一部に使用。

 

また、建物の外観を含めエクステリア全般は、

周囲の自然や建物と調和させる景観色彩の観点が必要となります。

これは景観法や各都道府県・市町村等で規定がありますが、

話がそれてしまうので景観色彩についてはまたの機会に。

富士宮市S様邸
富士宮市S様邸

・ベースカラー:外壁のオフホワイト

・アソートカラー:サッシや見切り・ウッドデッキの茶色系統

・アクセントカラー:玄関ドアの深緑色

と非常に上手く建物外観の色の調和が取れています。

 

建物外観は構成要素が少ない割に面積は大きいので、

色数を控えめにしてシンプルにすると失敗しにくいと思います。

富士宮市S様邸
富士宮市S様邸

加えて、外壁も木目調の鎧張りサイディングを使用しているので、

緑色や茶色といった他のアースカラーと親和性が高く違和感がありません。

色みだけではなく、素材感や模様までしっかり押さえているのがポイントですね。

 

さらに玄関ポーチの外装床タイルはほんのりと赤み・緑みが感じられ、

これまたアソートカラーやアクセントカラーとの共通性があり調和が取れています。

一見見落としがちな細かいところではありますが、

このような色やイメージの繋がり・統一感が建物全体の印象に大きく影響します

おわりに

家づくりにおいては様々なエレメントすなわち構成要素があります。

これらが1つの“家”となった時に、各々の持つ色が互いに影響し合い、

全体が持つ配色・空間イメージを形成していくこととなります。

色彩の配色構成の基本を知っておくことで、

理想とする家のイメージをより表現する支えになると思います!

配色で迷った際はぜひご相談くださいね(^^)/

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ファイブホーム 編集者

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