はじめに
本日は色覚多様性、色のユニバーサルデザインについてご紹介します。
色の見え方が人によって様々ということ、
そしてそれを理解した上で配色していくことが大切になってきています。
色覚多様性とは
公益社団法人 色彩検定協会における色彩検定に、
2019年度より新しくUC(ユニバーサルカラー)級が新設されました。
色覚多様性というのは超☆簡単に言い換えると
「色の見え方は全員共通じゃないよ!」ということで、
これをキチンと理解して配慮できる社会の実現の為にできた検定級とのことです。
では、どのように違うのか?ざっくり分けると3種類です。
色覚異常の種類
①先天性の色覚異常:
遺伝により視細胞の一部が欠損したり正常に機能しない。
→日本人男性の20人に1人が該当。同じ割合で言うと、AB型男性の人数にもなります。
例)赤と緑、赤と黒、ピンクとグレーと白、オレンジと黄緑などの区別がつきにくい等
②後天性の色覚異常:
眼や脳の病気・ケガによるもの、過度のストレスによる心因性のもの。
→視力低下や視野欠損を伴う場合、日常生活に支障をきたすロービジョン状態になる。
例)緑内障:視野外側が見えなくなる、糖尿病網膜症:失明することもある等
③加齢による変化:
眼の水晶体の変色等、老化現象によるもの。
→老人性白内障は70歳代で約90%。明るさの識別が困難になり、眩しさも強く感じる。
例)青と黒、白と黄の区別がつきにくい、暗い環境でより見えにくくなる等
普段私たちが見ているありふれたカラーデザインの中には、
このような色覚異常を持つ人にとっては見づらかったり、危険が及ぶ場合もあります。
特に③の加齢については誰もが避けては通れない道・・・
長く住み続けるマイホームについても、
充分配慮したカラーデザインを心掛けたいものですね。
色のユニバーサルデザインの成り立ち
色のユニバーサルデザインは
ノーマライゼーション(Nomalization)という考え方に基づいています。
これは障害があっても健常者と同様な生活ができることを実現するというもので、
①バリアフリー:
障壁(バリア)となる点を取り除く、専用の機能を後付けする
②ユニバーサルデザイン:
そもそも障壁(バリア)が無いように設計・デザインする
と方法は異なれど、それぞれ時代と共に世の中に浸透してきました。
そして近年になってようやく、色彩という観点にも
ユニバーサルデザインが取り入れられるようになったのです。
まとめ~FIVE HOMEの住宅デザイン
私たちファイブホームでは、自然素材を使用した
おしゃれなナチュラルテイストのデザイン住宅を提案しておりますが、
デザイン性と住みやすさとのバランスも重要視しています。
やはりその両方が揃ってこそ、本当の癒しの空間となるのだと思います。
今回触れた色のユニバーサルデザインについても、
「住む人にとって本当に考慮された配色なのか?」
細かいところまで相談しながら一緒に作り上げて参ります。
部屋の間取りから住む人の生活感が想像できるような洗練されたデザインを、
ぜひその目でお確かめください。いつでもお待ちしております(^-^)
この記事を書いた人
ファイブホーム 編集者