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2022.09.02

頑丈な住宅とは? ~耐震性について~

頑丈な住宅とは? ~耐震性について~

※本記事の内容は執筆時(令和4年9月初頃)の情報を基に作成しております。

はじめに

先日9月1日は“防災の日”でしたね。

地域や所属団体で避難・防災訓練を行なったり、近隣の避難場所の確認や

自宅の防災グッズを見直したりした方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

さて、住宅において災害に負けない頑丈な家を希望される方は多いです。

住む人の命や財産を守ることになりますから当然ですよね。

住宅性能の中でも、防災に関わる部分で最も大きなポイントとして

挙げられるのが“耐震基準”、地震に対する強さの指標です。

熊本地震に見られる建物被害

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国土交通省:「熊本地震における建築物被害の原因 分析を行う委員会」報告書より

熊本地震は2016年4月に熊本県を中心に発生した大地震で、

その特徴として震度階級で最大の震度7が28時間の内に2回発生しています。

多くの死傷者を出した災害であると共に、住宅の損傷比率などの被害状況から

2000年6月~適用されている最新の耐震基準についての評価対象として注目されています。

■旧耐震基準(~1981年5月)

■新耐震基準①(1981年6月~2000年5月)

■新耐震基準②(2000年6月~)←現行の基準

上記のグラフを見ると、一番古い旧耐震基準では3割近くの住宅が倒壊しており、

大破(=全壊)を含めると半数近くに上ることが分かります。

中破(=大規模半壊)・小破(=半壊)・軽微(=一部損壊)だけでもほぼ半数となり、

無被害の割合は僅か5%しかありません。

 

ところが次の新耐震基準になると倒壊・大破で2割弱まで抑えられ、

現行の新耐震基準では6%にまで抑え込み、無被害が過半数となっています。

このように国で定められた耐震基準というものは時代を経て、

段々と耐震性能の高い基準になってきています。

耐震等級と被害軽減

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一般社団法人 くまもと型住宅生産者連合会:耐震等級3のススメより

このように耐震基準がより強固になっていった上で注目すべきが“耐震等級”です。

耐震等級は、住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)

それに基づいた住宅性能表示制度に沿って定められた耐震性能の段階です。

 

建築基準法で定められる2000年6月~現行の新耐震基準は、

阪神淡路大震災レベルの地震で倒壊しない程度の基準とされています。

これを耐震等級1とし、その約1.25倍の耐力を耐震等級2、

そして約1.5倍の耐力を耐震等級3と定めています。

 

ベースである耐震等級1の水準から、最高等級である耐震等級3が

いかに強い基準かお分かりいただけるかと思います。

実際、先程の新耐震基準で倒壊・大破した6%の中に耐震等級3の

建物は含まれておらず、無被害・軽微で済んでおります。

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国土交通省:「熊本地震における建築物被害の原因 分析を行う委員会」報告書より

耐震等級3でも中身が異なる?

建物の構造安全性についての計算方法は複数存在します。

いわゆる“構造計算”と呼ばれる許容応力度計算は最も精度が高く

より安全性の高い設計が可能とされていますが、その分時間と費用が掛かります。

 

一般的な2階建て以下の木造住宅に関しては、耐震等級3に関しても

国が簡易的な計算方法である壁量計算を認めているのが現状です。

この特例に該当する住宅は書類の提出が義務付けられていない為、

実際の構造安全性については建築士の腕に委ねられている部分が大きいです。

 

施主様がどこまで耐震性を追求していくかというところにもなるので、

ファイブホームではご要望に応じていずれの方法にも対応させていただきます。

今後の耐震性をめぐる動きについて

①2022年10月から長期優良住宅においても、

求められる耐震等級が「2 or3」→「3」へと変わります。

すなわち、耐震性に関して国としても更に水準を上げていきたい考えです。

②近年の省エネ化に伴い、実は住宅は重量化しています。

太陽光パネルの設置や断熱性能の向上(断熱材増加や窓ガラス複層化)により、

建物が重くなることで地震力(※)が大きくなり、従来の基準で構造安全性が保てるかが懸念されています。

これを受け、今後は必要な壁量の増加について改めて国として検証していく予定です。

(※)地震による揺れで建物が地面に振られることで発生する慣性力

③前項の一般的な2階建て以下の木造住宅に関する特例も見直しが入ります。

2025年度を目途にこの特例の対象を縮小する方針で、ざっくり言うと

延床面積が200 ㎡以下の平屋のみが対象となります。

それ以外の住宅は構造計算が必須になる為、時間と費用の増加を覚悟しなければなりません。

おわりに

いかがだったでしょうか。

今回は数ある災害の中から特に地震についてお話ししました。

快適に住めるようにデザイン・間取りや機能面について考えるのと同様に、

永く安心して住み続けられるように安全性についてもしっかり考えていきたいですね。

 

基本的には国が求める住宅性能はどんどん上がっていきます。

それに伴って住宅価格や関連する補助金等の制度も変化していきますので、

ご不明点があれば無料相談会でお気軽にお問い合わせくださいね。

いつでもお待ちしております(^_^)v

この記事を書いた人

ファイブホーム 編集者

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