ファイブホームの大森です!
本日は住宅工事の花形、
大工工事(木工事)について
触れていきたいと思います。
ファイブホームのような
自由設計の注文住宅の場合、
予め寸法が決まっている規格材料を
ただパズルのように組み立てて…
と簡単にはいきません。
世界に一つだけの間取りに対し、
大工さんが的確かつキレイな納まりに
なるよう考え、丁寧に創っていきます。
例えばタイトル画像にもなっている、
先月お引渡しを迎えた富士宮市E様邸。
和風モダンなデザインの随所に、
大工さんの工夫と業が施されています。
こちらの画像にあるストリップ階段は、
一見すると元々カットされた材料を
接着しただけに思えるかもしれません。
ところがここにも大工さんの業が光ります✨
丸柱の外周にくっついているように
見える部分も、きちんと彫り込んで
材料同士がガッチリと組み合うように
なっているというから驚きです💡
見た目も良く頑丈な仕上がりになりますね。
寸分狂わぬこの精度はまさに職人業!
もうひとつご紹介するのが
“雛留め(ひなどめ)”という技法です。
和の建築は特殊な納め方が多いとされ、
若い大工さんだと方法を全く知らない
なんてことも多いそうです。
“留め”というのは材料同士が直交する時、
45°同士で突合せることで小口(切断面)
を見せないようにすることを指します。
“雛留め”は上記のイラストのように、
和室の長押(なげし)と床柱(とこばしら)
が接する部分に用いられる技法です。
これを今回E様邸にも応用しており…
いかがでしょうか?
この水平方向の部材の木口(=小口)、
僅かにしか見えない部分ですが
キレイに隠されています✨
一切の妥協を許さず、細部にまで
こだわる大工さんのプライドを感じます!
しかも下から見上げても全く
加工された跡が見えません。
上から覗くと、このように“留め”が
施されているワケですね~😲💡
普段の生活では気付かないような
ポイントではありますが、大工さんの
心意気が感じられる素敵なお家ですね😊
祝富士宮市E様邸お引渡し:秋山
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ファイブホーム 編集者
建築小話9
今回ご紹介した“留め”に対して
部材同士をそのまま直交させる
だけの状態を“イモ”と呼びます。
語源については難しいですが、
素朴だとか手入れされていない
ことを指す「イモっぽい」から
来ているのでしょうか…?